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薛総領事が大阪市立美術館の特別展「華風到来 チャイニーズアートセレクション」を見学
2022-05-18 11:40


5月12日、薛剣総領事は大阪観光局の溝畑宏理事長と共に大阪市立美術館の特別展「華風到来 チャイニーズアートセレクション」を見学し、内藤宏館長を訪問しました。中国駐大阪観光弁事処石沢毅主任、大阪観光局の井出直人広報・渉外室 インバウンド担当部長、大阪市立美術館の弓野隆之学芸課長らが同席しました。



薛総領事一行は展示を見つつ説明を聞き、一部の作品については重点的な意見交換を行いました。大阪市立美術館は日本でも屈指の美術館であり、海外で中国書画を収蔵する重要な美術館でもあり、収蔵品の約半数が中国と関わりがあります。今回の特別展「華風到来 チャイニーズアートセレクション」は、中国の作品を主とし、さらに中国の芸術的影響の大きい日本の作品も展示しており、共に華やかで深い中国文化の魅力を紹介するものとなっています。主な展示作品に、伝王維『伏生授経図』、米芾『草書四帖』、董其昌『盤谷序書画合璧』、道教四面像などがあります。


見学終了後、薛剣総領事は大阪市立博物館の内藤宏館長を訪れました。内藤館長は薛総領事一行の訪問を歓迎し、「関西の歴史文化資源は豊富で、その多くが中国と長く密接な関係をもつもので、美術館・博物館などの文化施設はまさに現代の日中文化交流の器であり、拠点となるものです。大阪市立美術館は大いに中国との交流・協力を重視していて、1979年に大阪市・上海市の友好都市関係樹立5周年の際に「中国シルクロード文物展」を開催して以来、中国各地の文化施設と豊富で密接な協力を繰り広げており、さらに定期的に研究者の相互派遣による学習交流も行っています。新型コロナウイルスにより人や物の往来に影響が出ているものの、美術館は今コロナ下において中国との交流・協力の新たな形式を開拓しようとを積極的に努力しており、アフターコロナ時代のために力を蓄え、十分な準備をしているところであり、総領事館にも続けて大きな支持と協力をお願いしたいと思います」と述べました。


薛総領事は内藤館長の着任を祝ったうえで、「大阪市立美術館の展示品は豊富で、レベルが高く、中日両国の長い文化交流の歴史と関西地方の中国との往来の優れた伝統をみせるものです。『遠くの親戚より近くの隣人』と言いますが、中日両国は引っ越すことのできない隣人であり、中日関係がいかなる発展段階にあっても、われわれは常に両国の歴代の先輩たちの教えと知恵を胸に刻み、双方の文化交流や学び合いの中で積み重ねられてきた成果を大切にし、新時代においてより大きな積極的な役割を果たすようにすべきです。今後、総領事館は大阪市立美術館がさらに中国との交流・協力レベルを向上させるための仲介を行い、できる限りの支援を積極的に提供していきたいと思います。美術館が改修工事終了後、より活力に溢れ、より多くの観光客が見学・学習にやってくることを願っています」と述べました。


溝畑大阪観光局理事長は、「皆さまと共に日中文化交流の歴史やアフターコロナの人員往来の展望を語り合う機会をいただき、とても嬉しく思います。大阪観光局はずっと文化による海外観光客の誘致、観光による文化理解の増進を重視しており、中国駐大阪総領事館、大阪市立美術館と共に力を合わせ、多機関の連動効果を発揮し、文化的影響力により観光業を深く発展させ、アフターコロナ時代の人員往来と2025年大阪・関西万博のために実際的な努力を行っていきたいと思います」と述べました。


今年秋、大阪市立美術館は2年半にわたり閉館し、改修工事を行う予定で、今回の特別展「華風到来 チャイニーズアートセレクション」は改修工事前の最後の収蔵品特別展となります。

 
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