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「道義撐持、東西互照」の精神に新時代の輝きを放たせよう——薛剣総領事 隠元禅師の「厳統大師」諡号授与祝賀式典に出席
2022-04-14 10:26

4月13日、中国駐大阪総領事館主催のもと、日本の天皇陛下より「厳統大師」の諡号を贈られた日本黄檗宗の開祖・隠元禅師の祝賀式典を京都で開催した。薛剣総領事が出席し、日本黄檗宗に祝辞を述べた。日本黄檗宗の近藤博道管長、荒木将旭宗務総長、普喜正隆宗会副議長、黄檗宗日中交流協会内藤香林書記長らが式典に出席した。

薛剣総領事は、隠元禅師の三百五十回忌に当たり、その歴史的功績を記念するため、日本天皇陛下は2月25日、新た「厳統大師」の諡号を授与した。これは中国出身の黄檗宗高僧隠元禅師が日本皇室からの7回目の諡号を受けたものであり、きわめて喜ばしいことである。中国駐大阪総領事館を代表して、心よりお祝い申し上げると述べた。

薛剣総領事は次のように紹介した。1654年、63歳の隠元禅師は、日本の仏教界の真摯な要請に応じて、「道義撐持、東西互照」(道義をもって、東と西互いに護り照らす)の精神を堅持し、故郷の福建省を離れ来日し、京都に万福寺を設立し、日本の黄檗宗を創設した。中日友好交流のために特別な功績を立てた代表的な人物の一人として、隠元禅師は日本で仏教の経典を広く伝え、中国の高度な文化や技術をもたらし、江戸時代及びその後の日本社会の発展に物質的精神的に大きな影響を与えた。今、黄檗文化は日本人の日常生活に深く根ざしており、隠元禅師の美談は、中日友好交流の重要な証として世代から世代へと受け継がれている。

さらに、今年は両国の黄檗宗にとって記念すべきで重要な年であり、中日国交正常化50周年にも当たる。双方がこの非常に貴重な縁を大事にし、隠元禅師が万難を排して中日文化の交流と相互参考を促進する遺志を肝に銘じ、隠元禅師の貴重な精神に新時代の輝きを放たせ、新時代の要求に合致した中日関係の構築に、より多くのポジティブなエネルギーを注入することを願っていると述べた。


近藤氏は、次のように述べた。隠元禅師の50年ごとの遠忌に、天皇陛下より諡号を賜わることが慣例となっており、これは日本黄檗宗にとって無上の栄光である。総領事館がわざわざ祝賀会を開催するのは今回が初めてであり、深く感謝している。隠元禅師は、その高い徳と力を発揮し、日中の間に強固で友好的な絆を築いてきた。 本日の記念行事と今後の各方面の協力により、この貴重な精神的な絆が継承され一層発展し、日中の民間友好と両国関係の発展に一層の促進の役割が期待される。

その後、薛剣総領事は祝辞を読み上げ、近藤博道管長に手渡した。双方は、コロナ禍の中、どのようにして両国の宗教文化交流を活性化し、友好交流資源を掘り起こし、宗教界の交流の方式を刷新したらよいかなどの話題について、温かく友好的な雰囲気の中で活発な議論を行い、交流チャネルを拡大し、交流の熱度を維持し、互いの友好交流活動を支援していくことに合意した。

今回のイベントの中で、双方は今後の交流計画や、「厳統大師」の諡号に含まれている意義をどのように理解するかなどについて、『京都新聞』『中外新報』(日本仏教界の主流メディア)のインタビューを受けた。

 
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