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薛剣総領事 京都国立博物館「最澄と天台宗のすべて」特別展内覧会を見学、館長を表敬訪問
2022-04-13 12:07


4月11日、薛剣総領事は京都国立博物館を訪れ、「最澄と天台宗のすべて」特別展の内覧会を見学し、松本伸之館長を表敬訪問した。

薛剣総領事一行は展示を見学し、今回の特別展の責任者である大原嘉豊研究員の解説を聞き、一部の展示物を中心に意見交換を行った。最澄は767年に日本の滋賀県で生まれ、唐代貞元20年(804)に日本第12回遣唐使船で唐に入り、台州龍興寺で天台山修禅寺道邃に師事し天台の教えを受けた。翌年学問を修めて帰国し、後に比叡山に延暦寺を建立し、日本仏教の天台宗を創立した。866年、清和天皇より「伝教大師」の諡号を授かり、これが日本の「大師」の称号の始まりとされている。今回の展示は、日本天台宗の開祖「伝教大師」1200年大遠忌記念特別展であり、最澄とその弟子らの中国求法に関連する文献や仏像、絵画、書道、工芸品など、日本各地から集まった天台宗の貴重な文物の展示を通して、天台宗が日本で基礎を作り上げた歴史過程を紹介している。会場には比叡山延暦寺総本堂の「根本中堂」の一部を復元し、来場者が「法華経」の精神を体験できるユニークな空間が設けられている。

見学を終えた後、薛剣総領事は京都国立博物館松本伸之館長を表敬訪問した。 松本館長は、薛剣総領事一行に歓迎の意を表し、次のように述べた。関西地域の歴史と文化には悠久の歴史があり、特に京都府と自分自身がかつて仕事をしていた奈良県はともに中国と密接な歴史と文化関係を持つ千年の古都であり、それぞれ中国の陝西省と友好都市を結んでいる。新型コロナの流行が両国間の人的往来を妨げているが、文化の交流は非常に重要であり、中断できない。京都国立博物館は、コロナ禍の中での中国との交流・協力について、可能な方式やルートを積極的に模索しており、総領事館には引き続き支援と協力を期待している。

薛剣総領事は、中日両国の仏教を含む文化交流は長い歴史を持ち、多くの貴重な歴史的文物が日本でよく受け継がれ、保護されていると述べ、双方は、両国の歴代の先人が交流と相互理解において築き上げてきた豊かな文化的蓄積と知恵を大切にし、新時代の両国関係の発展に積極的な役割を果たすべきである。総領事館は、京都国立博物館の中国との交流や協力を橋渡しし、積極的に可能な限りの支援を行う用意があると述べた。

 
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