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中国滞在20年、彼は中国の若者の「変化」と「不変」をこのように見た
――駐大阪総領事館「中国を理解する」オンラインフォーラムシリーズ第10回講座を開催
2022-12-26 14:05

 2022年11月30日、駐大阪総領事館が、「中国を理解する」オンラインフォーラムシリーズ2.0第10回講座を行い、広野町創生大学講師で、清華大学など多くの中国大学で日本語外国人教師を務めた笈川幸司先生が招かれ、「中国の若者:2001年から2022年まで」を題とする素晴らしい講演をし、オンラインでゲストと交流した。 地方自治体、友好団体、学界、メディアなど、日本の各界から100人近くがオンラインで参加したり、総領事館のYouTubeアカウントを通じて生中継を視聴したりした。

 薛剣総領事はスピーチの中で次のように述べた。笈川先生は日本語教育に長年携わり20年間中国に滞在し、中国の多くの有名な大学で教鞭を執り、中国の若者をよく知っている。若い世代は、中国と日本そして中日関係の未来を背負っている。現在、中日関係は多くの困難に直面しており、両国関係の改善と発展を実現し、新時代の要求に合致した日中関係を構築するには、両国の国民、特に若者同士の相互理解と信頼は欠かせない。残念ながら、新型コロナの流行が長引き、両国の若者の交流に影響を与えた。本日の笈川先生の講座を通して、中国の若者に対する認識と理解を深めることを期待し、同時に新型コロナが一日も早く終息し、中日の人的交流が再開され、より多くの若者が互いの国を訪問できることを期待している。

 笈川先生は、自分の体験と結び付けて長年見てきた中国と中国の若者の変化について次のように語った。自分1994年に中国に留学し、住んでいた北京郊外がたいへん遅れていて、母親が言った「中国は10年後に日本を追い越すだろう」との見方を非常に疑っていたが2001年頃から、中国は急速に発展し始め、特にオリンピックが成功裏に行われた後、中国の総合的な国力と世界への影響力は大いに向上し、驚くべきものがあった。

 笈川先生はさらに次のように述べた。中国の変化は、中国の若者にも変化をもたらし、最も著しいのは経済的な生活水準の上昇である2001年頃、清華大学にはまだ貧しい学生がたくさんいたが、2008年頃には貧しい学生はほとんどいなくなっていた。日本人は「爆買い」などで中国人に否定的な印象を抱いているのかもしれないが、近年、中国の若者はより礼儀正しく、より優秀になってきている。 勿論中国の若者には、数十年変わっていない特徴もあり、例えば、勉強が非常に得意である。教え子たちは、自分の話し方や言葉遣い、さらにアクセント・口ぶりまで完コピし、それを分析し、センスを身につけ、速やかに自身の日本語のレベルを上達させる。勉強だけでなく、生活面においても他人の長所を学ぶのが上手で、本当にすごい。

 笈川先生はまた次のように述べた。自分が留学した当時は中国の大学生とのコミュニケーションがなかなか難しかったが、現在の中国の若者は価値観など多くの面で日本の若者とほとんど違いがなく、双方は共通の話題を共有している。現在、日中両国の国民の間で互いの国に対して好感度が低いのは、主にコミュニケーションの欠如のためであると考えられる。両国の国民、特に若者が交流を深め、日中関係の改善に積極的な役割を果たすことを期待している。

 講座はリラックスムードで活発な雰囲気で進行し、聴衆の反応は積極的で、次のようなコメントが書き込まれた。「笈川先生のお話は生き生きとしてユーモアに富んでおり、自分の中国の若者に対する理解を深めることができた」。「互いの相互交流と信頼は極めて重要であり、両国の若者が交流を一層強化し、中日関係の明るい未来を共に築くことを期待している」。

 
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