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2022-12-17 22:00 | ||
待ちわびて、待ち望んできた待望の日がついにやって来た。 12月17日、空は小雨が降っていたが、薛剣総領事一行は朝早く、100キロ以上離れた和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」テーマパークに向けて出発した。この日、駐大阪総領事館は、ここで中日国交正常化50周年記念の「パンダと一緒にGO!」及びジャイアントパンダ「永明」の「中日友好特使」任命式を開催したのである。 パンダに近づき、喜びと知識を収穫する 午前11時、インターネット申込者から抽選で選んだ11組の「幸運家族」が、大型バスでアドベンチャーワールドテーマパークに到着した。その中には、4人家族全員の参加もあれば、家族の3世代の登場もあり、無邪気でかわいい4歳の子どももいれば、80代のパンダファンもいる。早く到着し現地で待っていた薛剣「パンダ総領事」は、早速バスに乗り込んで皆さんに熱烈な歓迎の意を表し、前もって準備したかわいいパンダの帽子を贈呈した。このサプライズが車内を沸かせ、みんなはすぐ帽子をかぶって写真を撮り合い、笑い声が寒さを追い払った。 「薛おじさん」の後について、「幸運家族」の子どもたちはテーマパークのパンダを見学した。中日友好の未来を背負っている「小さな使者」たちは、これから「中日友好特使」に任命される「永明」と、もう一頭のパンダ「良浜」との対面を果たした。「小さな使者」たちは喜んでパンダに挨拶し、永明と良浜も嬉しそうに元気で、笹を抱きしめて食べたり、観客の前で「ショー」を披露したりし、互いに打ち解けた雰囲気の中で「友好交流」を行った。 昼食時、テーマパークは「幸運家族」のためにパンダの特製弁当を用意し、間にはパンダ知識クイズの時間も設けられた。「薛叔父さん」はまた、子どもたちに中国のおやつ袋を用意し、皆さんにパンダの故郷からのごちそうを味わっていただき、「舌で味わう中国」を体験してもらった。昼食後、子どもたちはテーマパークのスタッフの指導を受けながら、保護者の同伴の下でパンダの特色ある竹提灯を作り、その日のイベントのために特別にデザインされた中日国交正常化50周年記念パンダシールを受け取った。「驚きと喜びの連続」のイベントで、子どもたちはパンダに関する様々な面白い知識を得ただけでなく、元気なパンダの背後にあるパンダの保護や繁殖を促進するための中日両国の協力と努力についても学び、中日友好の理解をさらに深めた。 功績をたたえ、「中日友好特使」を任命 午後4時、任命式がアドベンチャーワールドの飼育センターで行われた。テーマパークの今津孝二園長、中尾建子副園長、和歌山県白浜町井澗誠町長、和歌山県企画部企画政策局鳥羽真司局長及び中日双方の10数社のメディアが見守る中で、薛剣総領事がジャイアントパンダ永明に「中日友好特使」の任命状を授与した。 薛剣総領事は次のように述べた。今年は中日国交正常化50周年であり、ジャイアントパンダ来日50周年でもある。過去50年間、ジャイアントパンダは中日友好のシンボルとして、両国国民の友情と中日関係の発展を促進するために独特な役割を果たしてきた。特に、永明は1994年来日して以来、その魅力で数え切れないほどの日本人の心を癒し、中日の民間友好にかけがえのない貢献をしてきた。同時に、30歳になった「高齢者」の永明は、世界最年長の人工飼育環境下で自然交尾・繁殖したジャイアントパンダであり、アドベンチャーワールドで16頭のパンダの子どもをもうけ、中日のジャイアントパンダ繁殖の協力に重要な貢献をした。そこで、総領事館は「中日友好特使」の称号を授与することを決定した。 永明は来年2月に「故郷に錦を飾る」が、中国に帰っても引き続き「中日友好特使」の使命と役割を果たし、両国関係の改善と発展にポジティブエネルギーを注ぎ続けることを期待している。日本の皆さんが、永明を好きなように心から感情をこめて中国を知り、理解し、親しみ、「パンダ愛」から「人間愛」へと延長し高めていくことが実現するよう願っている。 鳥羽局長は、岸本周平和歌山県知事のメッセージを代読した。岸本知事はメッセージの中で次のように述べた。28年間、永明の愛くるしくて可愛らしさが国内外の数多くの観光客を惹きつけ、和歌山県の観光産業に計り知れないほどの役割を果たしており、歌山県と四川省はジャイアントパンダの繁殖研究と協力により今年1月に友好縁組を結んだ。和歌山県は今後も、永明で結びついた日中友好関係を発展させ、日中交流の促進に努めてまいりたい。 井澗町長は、永明が地域の観光産業と日中友好関係にポジティブエネルギーを注入したことを感謝し、永明が健康で活躍し、友好使者としての役割を果たし続けることを期待していると述べた。 永明の代わりに任命状を受け取った今津園長は、今年の日中国交正常化50周年を機に、中国側が永明に映えある使命を授けたことに感謝し、永明が帰国後も「中日友好特使」として架け橋の役割を果たし、両国国民の友好に貢献してほしい。アドベンチャーワールドは彼を永遠に注目し続け、支援していきたいと述べた。 未来に向けて、一緒に手を携わって努力する 新華社、共同通信、NHKテレビ、関西テレビなど両国の主要メディアが今回のイベントを積極的に報道した。記者の質問に答えた時、薛剣総領事は次のように述べた。ジャイアントパンダは中国の国宝であるだけでなく、世界中の人々に愛されているスターでもある。長年にわたり、永明は両国国民に多くの楽しさと幸せをもたらし、中日の民間交流と相互信頼を促進する上でかけがえのない役割を果たしてきた。中国と日本は隣国同士であり、どんな時でも平和で友好的な関係を保つべきである。我々は、永明及び中日友好に尽力している多くの有識者とともに、両国の関係を正しい方向に持続的かつ安定的に進めなければならない。 夜のとばりが降り、一日のイベントを終えた「幸運家族」は、いよいよ帰途につく。インタビューを受けたばかりの「薛おじさん」はバスに乗り込んで皆さんに別れを告げ、総領事館からのパンダマークマスクを贈り、この日知り合った新しい友人たちと名刺交換をした。また、子どもたちに、将来機会があったら中国へ永明に会いに行くように励まし、永明のように中日友好の使者となり、一緒に中日関係の明るい未来を創り出すために努力してくださいと述べた。 夜が深まり、イベントのSNS連絡グループには新しいコメントが折々入る。「今日は私たち家族にとって大変重要な日で、非常に貴重な思い出を残せた」「薛剣総領事のような温厚で穏やかな人と出会えて、雨の日でも心の中は暖かい」「今後も領事館が主催するこのようなイベントに参加したい」「中国語の勉強を頑張る。ぜひ中国へ行ってみたい」。今日のイベントにより「パンダファン」の心の中で友好の種子が植えられ、根付き、芽生え始めているように、私たちは嬉しく見えた。 中日友好は常に進行中である。このイベントを新たな出発点とし、私たちの仲間、新任「中日友好特使」の永明とともに、両国国民の相互理解と友好交流を促進するために引き続き努力し、「パンダ愛」から「人間愛」への架け橋を築いていきたい。 |
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