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いつかまた君と笑い語らおう、京の町を満たす桜の花のように ――薛剣総領事が京都千年の名刹 清水寺を訪問
2023-04-16 14:41

3月30日、薛剣総領事は桜満開の季節に清水寺を訪れ、北法相宗管長で清水寺貫主の森清範氏と友好交流を行い、劉海生領事と京都府日中友好協会の田中彰寿会長も同席した。

清水寺は778年に創建された日本仏教の北法相宗の本山で、京都最古の寺院であり、有名な桜の名所でもある。1994年には、ユネスコの世界遺産に登録されている。

薛剣総領事は次のように述べた。清水寺は日本、ひいては世界でも名高い千年の古刹であり、それ以上に、中国では中日友好交流の特別なシンボルとして広く知られている。中でも触れておかなければならないのは、清水寺と元中国仏教協会会長の趙朴初氏との間の深い歴史的つながりと揺るぎない友好感情である。20世紀、趙朴初氏と元清水寺貫主の大西良慶氏は、ともに中日友好を願い、莫逆の友となった。二人は苦労を分かち合い、手を携えて心を一つに、ひたすら前進し続け、多くの困難を克服し、両国の仏教界を率いて中日国交回復に大きく貢献した。

薛総領事はまた、次のように指摘した。中日両国は一衣帯水で、仏教界の交流も歴史が長い。両国の二千年余りにわたる交流の歴史において、鑑真、空海、隠元らの高僧は、中日仏教交流の使者であると同時に、中日友好関係の立役者でもある。両国民が戦争の痛手に苦しんだ時代にも、両国の仏教界は友好的往来を途切れさせることなく、積極的に戦争の傷跡を取り除き、中日の平和促進事業に取り組んできた。

薛総領事はさらに、次のように強調した。今年は『中日平和友好条約』締結45周年である。総領事館は管轄区の宗教界の友人とともに、中日両国の宗教界の交流をさらに推進し、両国民が互いに知り合い仲良くなれるよう導き、中日両国の人文的つながりを強め、中日関係をより人間味のある、しなやかで、心温まるものにし、新しい時代の要求に合致する中日関係の構築を推進すべく努力していきたい。

森清範氏は薛総領事一行の訪問を歓迎し、次のように述べた。日中両国の文化は同根・同源であり、仏教交流は長年の蓄積を有し、その恩恵も大きい。清水寺は常に日中仏教界の交流に尽力し、趙朴初氏が提唱された「黄金の絆」に応えるべく創設された日中韓国際仏教交流協議会の所在地でもある。『日中平和友好条約』締結45周年を機に、中国仏教界との友好往来を一層強化し、日中仏教界の交流協力のポテンシャルを掘り起こし、日中関係の促進に貢献していきたい。

薛総領事一行は、清水寺西門に登り春の景色を眺め、「清水の舞台から飛び降りる」ということわざの由来である本堂や、清水寺の塔頭寺院である「成就院」などを見学し、趙朴初氏の貴重な揮毫を仰ぎ見た。

「いつかまた君と笑い語らおう、京の町を満たす桜の花のように」。中日友好は、大変な苦労の結晶であり、両国の無数の先輩方の心血が凝縮されたものである。中日両国の各界が確固たる信念を持ち、困難を克服し、歴史を鑑とし、ともに未来を創造し、中日友好を子々孫々へとつないでいくことを切に願っている。

 
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