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中華人民共和国建国75周年祝賀レセプションでの薛剣総領事の挨拶
2024-09-27 09:49

尊敬する日本外務省関西担当大使 姫野勉 閣下

大阪市長 横山英幸 様、

大阪府日中友好協会会長 梶本徳彦 様、

中国山東省煙台市副市長 張志新 様

そして親愛なる同胞、ご来賓の皆様、友人の皆様

 こんにちは。皆様と一堂に会し、中華人民共和国建国75周年を盛大に祝うことを、とても嬉しく思います。まずは、中華人民共和国駐大阪総領事館を代表し、謹んでご臨席を賜りました各界のご来賓の皆様を心より歓迎し、日頃より中国の発展や中日友好事業をご支持くださっている皆様に、心より感謝いたしますとともに、祖国人民そして本館業務エリアの同胞の皆様に、心から国慶節のご挨拶を申し上げます。

 この75年は、雨の日も風の日も乗り越えてきました。14億の中国人民が中国共産党の指導のもと、困難に負けず奮闘し、勇ましく前進することで、中国の特色ある社会主義という道の開拓に成功し、驚くほどの大国の栄光をその手につかみ、心揺さぶる東方の奇跡を生み出しました。75年の風雨を振り返ってみれば、私たちは艱苦奮闘によって経済の急速な発展という奇跡を起こし、西側先進国が数百年かけて歩んできた工業化プロセスを、わずか数十年で達成し、GDPは建国当初の679億元から126兆元へと躍進、貧しく弱小だった農業国が、今では世界最大の製造大国、第二位の経済大国、また主要なイノベーション大国となりました。また、私たちは団結・自強によって社会の長期的安定という奇跡を起こし、厳しく複雑な発展改革の任務や経済社会の変遷、そして各種の自然災害といった重大リスクの試練を乗り越えてきました。さらに、私たちはその責任感によって、大国の平和的台頭という奇跡を起こし、常に独立自主の平和外交政策を遂行し、平和共存五原則に基づき世界各国との友好協力を広げ、手を携えて人類運命共同体を築いてきました。

 この75年は、私たちの今へとつながっています。中国共産党は今まさに、全国人民が引き続き団結しながら奮闘するよう先導し、中国式現代化によって中華民族の偉大な復興を推進していく新章を紡ぎ出しています。この1年、中国経済は困難を克服しながら前進し、新たな質の生産力が拡大を続け、質の高い発展が大いに成果を上げています。今年上半期の中国のGDPは前年同期比で5.0%増、世界の主要経済国のトップを走っています。また、ハイレベルの対外開放を持続的に推進することで、中国の発展の恩恵を世界へと拡大し続けています。さらに、科学技術強国の建設が「急速な発展段階」へ突入、重要コア技術に関する難関突破の勝報がしきりに伝わってきており、科学技術イノベーションにおいても次々に重大なブレークスルーを果たしています。そして、大国外交においても困難に立ち向かいながら、周辺国とともに善隣友好の新たな局面を切り拓き、発展途上国とともに団結・協力の新たな力を集結させています。習近平主席のヨーロッパ訪問は新時代の中欧関係の未来を切り拓き、中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットは「グローバルサウス」諸国の共同発展の青写真を描き、平和共存五原則は発表から70周年という記念すべき節目を迎え、平和共存から運命共同体への歴史的飛躍が達成されたのです。

 先般、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議が成功裏に開催されました。一里塚としての意義を持つ今回の重要会議では、改革のさらなる全面深化、中国式現代化の推進という雄大な青写真が描かれ、300余りの重大な改革措置が打ち出され、さらにそれらを5年後の新中国成立80周年までに必ず完成させることが明確に示されました。これは、中国が改革を最後までやり遂げるという決意と自信を全世界に示すものであり、日本を含む世界各国と中国の協力に幅広いチャンスを与えるものでもあります。

 ご来賓の皆様、友人の皆様

 過去2年、私たちはともに中日国交正常化50周年、そして中日平和友好条約締結45周年を祝い、両国の指導者は戦略的互恵関係の全面的推進、新時代の要請に合致する建設的かつ安定した中日関係の構築について改めて確認し、両国関係の発展に重要な戦略的指針を与えてくださりました。中日関係は今、前進できなければ後退してしまうという重要な段階にあります。情勢が厳しく複雑であればあるほど、私たちが「中日友好、敬隣永安」の理念を堅持し、「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」という政治的共通認識を実行していくことが重要になってきます。どう進むべきかの岐路に近づけば近づくほど、私たちが信念と自信を強め、両国関係が常に平和・友好・協力の正しい方向に沿って前進していくよう積極的に推進していくことが必要になってきます。

 民間友好は常に、中日関係の貴重な財産であり独特の強みとなってきました。西日本地区には昔から「民間先行、以民促官」の優れた伝統があり、そのスケール、勢い、情熱、どれをとっても最上級の民間友好パワーが結集しています。今年以来、中国駐大阪総領事館は、業務エリアの各界の皆様とともに、バラエティ豊かな友好交流を展開してきました。私たちは迫りくる台風にも負けず、風雨をものともせず岡山に駆けつけ、第七回西日本地区中日友好交流大会を成功させ、ともに中日友好のよき未来を切り拓いていくことを宣言しました。私たちは各県庁や市役所で話し合い、田畑で農作業を手伝い、数多くの志を同じくする本物の友人に出会うことができました。また、私たちは文化的紐帯を強め、人々の心と心に橋を架け、仏教、書道、盆栽など一連の交流を広く展開し、「物心両面ともに豊か」になる中日関係の実現を後押ししています。さらに、私たちは祖国の扉を大きく開き、業務エリアの日本の皆様、特に若者の皆様を中国の旅へとご案内し、新時代の中国の発展を肌で感じてもらえるよう、積極的に取り組んでいます。私たち一人一人が、中日友好の炎に少しずつ新しい薪を添えていけば、その炎はどこまでも大きく燃え盛り、両国の戦略的互恵関係という明るい未来が実現できる、私はそう信じています。中日友好、それは過去形ではなく、完了形でもなく、永遠に進行形なのです。

 ご来賓の皆様、友人の皆様

 来年、日本では大阪・関西万博が開催されます。中国パビリオンは今建設の真っ最中で、中国の企業界や各地方でも着々と出展準備が行われています。中国は、日本が今回の盛典で成功を収めることを積極的に支持し、今回の万博が中日両国の交流と協力を促進し、双方の国民同士が互いを知り仲良くなるための重要なきっかけとなることを期待するとともに、中国パビリオンが、中華文明と新時代中国の発展を体現する素晴らしい舞台になると信じています。

 本日は、山東省煙台市にも素晴らしい無形文化遺産の芸術品を携えてご出席いただいております。また、中国の伝統民族音楽の合奏や、歌と踊りのパフォーマンスもご用意しておりますので、皆様どうぞご堪能ください。また、山東料理美食フェアを開催します。「山東料理」は中国八大料理の中でもナンバーワンとされています。中国で最も歴史が長く、最も技法が豊かで、最もシェフの腕が試される料理なので、皆様どうぞ味わってみてください。もちろん、「百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず」です。この場をお借りして、改めて日本の皆様にたくさん中国を訪れ、各地を巡ってくださるよう、呼びかけたいと思います。中国駐大阪総領事館は、皆様に「Look at China、Go to China」を実践し、現地で身をもってオープンかつ包容的で、活気やホスピタリティにあふれる、リアルで立体的な中国を実感して頂けるよう、より多くのチャンスを作ってまいります。

 最後に、中日両国の繁栄と両国民同士の世世代代の友好を祈願し、ご来賓の皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。どうもありがとうございました。


 
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