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第6回関西地区中日企業経済交流会での薛剣総領事の挨拶
2024-11-12 14:30

尊敬する大阪商工会議所中国ビジネス委員会今井雅啓委員長、

西日本中国企業連合会関志浩会長

そしてご来場の皆様

 こんにちは。まずは中国駐大阪総領事館を代表し、謹んで第6回関西地区中日企業経済交流会の盛大なご開催を熱くお祝い申し上げます。日本の関西各界、特に大阪商工会議所、日中経済貿易センター、関西経済連合会などの経済団体の皆様におかれましては、日頃より中日経済貿易における実務協力の深化や両国経済界の友好交流の促進に積極的にご貢献くださり、誠にありがとうございます。

つい先月の10月、私たちは新中国成立75周年を迎えました。75年という風雪の道を振り返れば、私たちは艱苦奮闘によって経済の急成長という奇跡を起こし、西側の先進諸国が数百年を要した工業化のプロセスを数十年で達成、GDPは建国当初の679億元から126兆元へと躍進し、貧しく立ち後れた農業国は、今や世界最大の製造大国、世界第二の経済大国、さらには主要イノベーション大国の一つにまで成長しました。今年第1-3四半期、中国のGDPは前年同期比4.8%増で、世界の主要経済国のトップを走っています。ハイレベルの対外開放を推進しながら、中国は自身の発展による恩恵を世界へと拡大し続けています。科学技術強国の建設は快速モードに突入、重要コア技術での難関突破が続々と報じられ、科学技術イノベーションでは重大なブレイクスルーを次々に実現しています。先般、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議が成功裏に開催されました。一里塚としての意義を持つ今回の重要会議では、改革のさらなる全面深化、中国式現代化推進の壮大な青写真が描かれ、300余りの重要な改革措置が打ち出され、改革を最後までやり遂げるという中国の確固たる決意と自信が世界に示されました。最近、中国政府は短期間で一連の大型経済対策を集中的に打ち出し、積極的な効果を上げています。昨日第七回中国国際輸入博覧会は上海で開幕しました。李強総理は基調演説の中で不確実性と不安定性を増やしている情勢に直面しているからこそ、中国はさらに開放を堅持し、拡大させ、アップグレードして、恒久的な平和安定と発展繁栄を推進していかなければならないと強調した。中国は世界経済にとってかけがえのない避難場とでも言える存在として、これからも日本を含む世界各国に大いなるチャンスをもたらしていくであります。

先月、習近平主席と李強総理がそれぞれ、就任したばかりの石破茂首相に祝電を送り、「中国と日本は一衣帯水の隣国であり、両国が平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展の道を歩むことは、両国民の根本的利益に合致する。日本には中国と向き合い、中日間の4つの政治文書の原則と共通認識を厳守しながら、両国の戦略的互恵関係を全面的に推進することで、新時代の要請に合致する建設的かつ安定した中日関係の構築に尽力してもらいたい」と指摘しました。同月、李総理はビエンチャンで開かれたASEAN関連首脳会議に出席した際にも石破首相と会談し、「中日両国の発展は、お互いにとっての重要なチャンスであり、挑戦ではない。中国は日本とともに、それぞれの比較的優位性をより一層発揮しながら、科学技術イノベーション、デジタル経済、グリーン発展などの分野で、協力の新たな成長点をより多く発掘しながら、ともに産業チェーン、サプライチェーンの安定化・円滑化や、世界の自由貿易システムを守っていきたい」と指摘しました。

中日両国は、ともに世界の主要経済国であり、隣国同士であり、重要な経済貿易協力パートナーでもあります。中日平和友好は最も確実でコスパのいい安全保障であると同時に、最も効果的な経済対策なのです。中日国交正常化以降、両国の経済は深く融合し合い、二国間貿易額は300倍以上に増加、「メイド・イン・チャイナ」と「メイド・イン・ジャパン」は両国民の衣・食・住・交通のあらゆる部分に深く溶け込み、両国企業も互恵協力を通じて豊かな利益を手にしています。中日経済はすでに持ちつ持たれつの状態になっています。今年8月、中国日本商会が発表した第4回「会員企業 景況・事業環境認識アンケート」の結果によれば、今年に入り、在中日系企業の売上と営業利益が明らかに増加しており、半数以上の在中日系企業が中国への投資の増額または維持を考えているとのことです。中日両国の互恵協力がこれほど広く深く、その利益も高いレベルで融合し合っているのですから、中国は決して日本の「これまでにない最大の戦略的挑戦」などではありません。幅広く情報に耳を傾ければ正しい判断ができますが、偏った情報ばかりを鵜呑みにしていると判断を誤ってしまいます。日本各界の皆様には、聞きかじった話を真に受けず、ステレオタイプを脱却し、中日経済協力の事実に基づいて、リアルで客観的かつ全面的な対中認識を形成してくださることを願っています。今月下旬には、日本の関西経済界が12年ぶりに大型の代表団を結成し、中国を訪問する予定です。これは双方が接触・交流を強化し、ともに実務協力を進めていくための重要なチャンスとなります。両国各界の皆さんが互いに往来を増やし、たくさん交流しながら、団結・協力・共同発展のパートナーであり続けることで、両国民により多くの確かな幸福をもたらし、世界により多くの安定性やプラスのエネルギーを注入してくださることを期待しています。

来年、ここ大阪で大阪・関西万博が開催されます。中日友好交流と実務協力を進める願ってもないビッグチャンスでもあります。今、中国パビリオンも着々と建設作業を進めており、中国の各地方や企業も積極的に出展準備を進めているところです。そんな中、本日は100社以上の企業代表の皆様が、ここに集いました。今回の関西地区中日企業経済交流会が、中日企業のより一層広く深い交流の前哨戦として、双方の企業がより開放的かつ実務的な態度で、協力の深さ、広さ、質の高さを向上させることで、より一層の互恵ウィンウィンを実現できることを願っています。中国駐大阪総領事館も、引き続き誠心誠意、皆様をサポートし、両国企業に立ちはだかる難題を解決し、地道な取り組みを行っていく所存です。

最後に、ご来賓の皆様のご健康とご活躍を祈願し、今一度、本交流会のご成功をお祈りいたします。ありがとうございました。


 
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