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習,プーチン両氏,中国の2原発着工式に立ち会う<詳報>
2021-05-20 13:37

北京19日発新華社電によると,中国の習近平国家主席は同日午後,北京でビデオを通じロシアのプーチン大統領と両国原子力協力プロジェクトの田湾原発<江蘇省>と徐大堡原発<遼寧省>のそれぞれ2基の発電ユニットの着工式に立ち会った.

北京時間午後5時ごろ,習氏は北京の人民大会堂の主会場に到着し,モスクワのクレムリンの主会場のプーチン氏と手を振ってあいさつした.

中国人民政治協商会議(政協)全国委副主席で国家発展改革委員会主任の何立峰氏とロシア副首相のノワク氏が式を主宰した.

中ロ双方の関係部門と地方の責任者,工事関係者代表がビデオで江蘇省連雲港市田湾原発の分会場,遼寧省葫蘆島市徐大堡原発の分会場,モスクワ政府ビルの分会場,ロストフ州原子力機械製造工場の分会場から式に参加した.両国企業責任者がそれぞれ両国元首にプロジェクトの進展状況を報告した.

両元首がそれぞれあいさつした.

習氏は中ロ原子力協力プロジェクトの着工に熱い祝意を表し,両国の工事関係者に崇高な敬意を表した.習氏は次のように指摘した.今年は「中ロ善隣友好協力条約」調印20周年である.私はプーチン大統領とより高いレベル,より広い分野,より深い層で二国間関係を前進,発展させることを決めた.世紀の感染症と百年に一度の変局が重なり,中ロは互いに断固支持し,緊密かつ有効に協力し,中ロ新時代全面戦略協力パートナーシップの深い内容を生き生きと示した.

習氏は次のように強調した.エネルギー協力は両国の実務協力の中で一貫して最も重要で,最も成果が多く,最も範囲の広い分野で,原子力はその戦略的優先協力方向であり,一連の重大プロジェクトが相次いで完成,稼働している.きょう着工の4基のユニットは中ロ原子力協力のまた一つの重大なシンボル的成果である.三つのことを希望する.

第1,安全第一を堅持し,世界の原子力協力の手本を築く.4基を高い質,高い基準で建設,運転し,原子力の安全面で世界のベンチマークを築かなければならない.互いの優位性を十分生かし,原子力分野の二国間,多国間協力を広げ,深め,世界の原子力事業発展により多く貢献する.

第2,イノベーション駆動を堅持し,原子力科学技術協力の内容を深める.核環境保護,核医学,核燃料,先進原発技術を重要な取っ掛かりとし,原子力分野の基礎研究,基幹技術研究開発,イノベーション成果の実用化などで協力を深め,原子力産業と次世代デジタル技術の深い融合を推進し,世界の原子力イノベーションの発展により多くの知恵で貢献しなければならない.

第3,戦略的協力を堅持し,世界のエネルギー・ガバナンスシステムの調和のとれた発展を推進する.より公平・公正で,バランスがとれ,広く恩恵をもたらし,オープンで共有するグローバル・エネルギー・ガバナンスシステムの構築を進め,グローバル・エネルギーガバナンスにより多くのプランで貢献しなければならない.気候変動対応は各国共同の任務である.中ロはより多くの低炭素協力プロジェクトを推進し,世界の持続可能な発展目標実現のため建設的役割を果たさなければならない.

プーチン氏は次のように述べた.田湾原発と徐大堡原発のユニット着工に熱い祝意を表す.ロシアには中国と共に努力し,工事を順調,安全に進める自信がある.今年は「ロ中善隣友好協力条約」調印20周年で,両国関係は歴史的に最良の時期にあり,最も高いレベルにあり,私と習近平主席との各コンセンサスが非常にしっかり実行に移され,両国の協力分野がますます広がっている.原子力平和利用協力は両国の新時代全面戦略協力パートナーシップの重要部分で,きょう着工の4基のユニットが両国関係の一層の発展に新たな活力を注入するだけでなく,炭素排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標実現を後押しし,世界の気候変動対応,人類の持続可能な発展の実現に向け積極的に努力し,貢献するものとなると信じている.

田湾原発分会場と徐大堡原発分会場の中国側代表が両元首に着工の準備完了を報告した.

習氏が「着工」と言って指令した.

ロストフ州原子力機械製造工場分会場のロシア側代表が両元首に設備の据え付けが終ったことを報告した.

プーチン氏が「始動」と言って指令した.

両原発の施工現場で最初のコンクリート打ち込みが行われ,正式に着工された.

楊潔篪,王毅両氏らが式に出席した.

着工したのは田湾原発7号,8号ユニットと徐大堡原発の3号,4号ユニットで,2018年6月に両元首が見守る中で調印された両国の原子力分野の包括的協力取り決めの重要プロジェクト.完成,稼働すると年間発電量が376億キロワット時に達し,年間3068万トンの二酸化炭素排出削減につながる.

 
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