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国土・人口・民族
2009-02-10 12:26

  位置と領土  

     

  中華人民共和国は中国と略称され、アジア大陸の東部、太平洋の西岸に位置している。陸地面積は約960万平方キロで、アジアで面積が最大の国であり、世界ではロシアとカナダに次いで3番目に大きな国である。  

      

  中国の領土は、北は黒竜江省の漠河以北の黒竜江の中軸線から、南は南沙群島の曽母暗沙までで、南北の距離は約5500キロ、東は黒竜江とウスリー江の合流点から、西はパミール高原までで、東西の距離は約5200キロ、陸地の国境線は約22800キロ。  

      

  中国は広大な海域面積があり、北から南へ順に渤海(約8万平方キロ)、黄海(38万平方キロ)、東中国海(77万平方キロ)、南中国海(350万平方キロ)と並んでいる。そのうち領土と同等の法的地位をもつ海域の面積は38万平方キロある。1988年から1995年にかけて行われた全国島嶼資源総合調査の結果がはっきりと示しているように、中国には面積が500平方メートル以上の島嶼が6961もあり、そのうち、人が住んでいる島は433である。「一国二制度」の原則に基づき、ほかに411の島嶼が台湾、香港、澳門に直接管轄されている。中国の海岸線は全長約32000キロで、長さは世界で8番目であり、そのうち大陸の海岸線は1万8000キロ、島嶼の海岸線は14000キロである。  

      

  中国と陸続きの国には朝鮮民主主義人民共和国、ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナムなど14カ国があり、韓国、日本、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、インドネシアなどの6カ国は海を隔てて中国と相対している。

      

  地理的特徴  

      

  中国には多種多様な地形が分布しており、雄大な高原や起伏している連山、広大な平原、起伏が緩やかな丘陵地帯があるほか、周囲を山々に囲まれ、中央部が低くて平らな盆地もある。陸上の基本的地形としての5種類のものは、いずれも中国に分布している。山間地帯の面積は全国総面積の3分の2を占めている。  

      

  中国の地勢は西部が高く東部が低く、ほぼ階段状を呈している。地勢の第1段は青海チベット高原で、海抜は平均4000メートル以上。その北部と東部の周辺地帯には崑崙山脈や祁連山脈、横断山脈が分布しており、地勢の第1段と第2段の境界線である。  

      

  地勢の第2段には大きな盆地と高原が分布しており、海抜は平均10002000メートル。東部の大興安嶺、太行山、巫山、雪峰山は地勢の第2段と第3段の境界線である。  

    地勢の第3段には広大な平原が分布しており、その間に海抜が500メートル以下の丘陵や低い山が分布している。  

      

  北緯32度線を通して、西から東へと中国の地形の断面図を作ってみると、西部の雄大な高原から中部の盆地へ、さらに東部の平原までは、西部が高く東部が低いという段階的に下がっていく特徴が明らかに見て取れる。  

      

  陸上の第3段から海面以下へ延び続けていくと、大陸棚の浅海区域になる。これは大陸から海洋へと自然に延びる部分であり、一般的に浅くて傾斜が緩やかで、豊富な海洋資源がある。  

      

  地勢の影響で大多数の河川は直接または間接に東か南に流れて海に流入し、国土面積の約3分の2を占める広大な外流区域が形成されているが、その多くは太平洋流域に属し、少数がインド洋流域に属し、新疆ウイグル自治区のエルチス川だけが西へと国境外に流れ、北氷洋流域に属している。  

     

  四大高原  

      

  青海チベット高原中国の南西部に位置し、面積は約250万平方キロ、全国陸地総面積のほぼ4分の1を占め、中国最大の高原であり、世界最高の高原でもあり、「世界の屋根」と称されている。周りは崑崙山、祁連山、横断山、ヒマラヤ山など高い山脈に囲まれ、内側にも多くの山脈が横たわっている。これらの山脈では年じゅう雪が積もり、氷河が発達し、中国の多くの大河の源である。  

     

    内蒙古高原  中国の北部に位置し、面積は約70万平方キロ、中国第2の大高原で、海抜は10001500メートル。土地の起伏がなだらかで、広大な草原があり、その一部は乾燥したゴビ(土漠)や砂漠である。  

     

    黄土高原  太行山の西、祁連山の東、長城の南、秦嶺の北に位置し、面積は約50万平方キロ、海抜は10002000メートルである。黄土高原の地表を厚く覆っている柔らかい黄土は、長期にわたり雨水と流水に侵食されて、台地、山の背、川、丘陵など独特な黄土地形を形成している。地表はばらばらな状態であり、大きな溝と谷が縦横にあり、植生が少なく、水土の流失状況が深刻で、流失面積は43万平方キロにのぼっている。  

     

    雲南貴州高原雲南省の東部と貴州省の大部分の地域にまたがり、面積は約50万平方キロ、海抜は10002000メートルである。地勢は北西が高く南東が低く、峡谷や小さな山間盆地(地元では「壩子」と呼ばれている)が多く、石灰岩が幅広く分布しており、典型的なカルスト地形が多く見られる。  

     

  主な山脈  

      

  数多くの高くて雄大な山脈は異なる方向に向かうようにして中国地形の骨組みを形づくり、多くの山系を形成している。有名な山脈には、ヒマラヤ山、崑崙山、天山、秦嶺、大興安嶺、太行山、祁連山、横断山などの山脈がある。  

      

  ヒマラヤ山脈中国とインド、ネパールなどの国々との国境線に弓形に分布し、延々と2400キロ以上も続き、海抜は平均6000メートル、世界最大かつ最高の山脈である。主峰チョモランマ峰の頂上の岩石面の標高は8844.43メートルで、世界最高峰である。  

      

  崑崙山脈西のパミール高原から東の四川省北西部まで、2500キロ余りに達し、海抜は平均50007000メートル、最高峰のゴングール峰は海抜7719メートル。  

     

    天山山脈新疆ウイグル自治区の中部に横たわり、海抜は平均30005000メートル、最高峰のトムール峰は海抜7455.3メートル。  

     

    タングラ山脈青海チベット高原の中部に位置し、海抜は平均6000メートル、最高峰のグラダンドン峰は海抜6621メートルで、長江の源である。  

      

  秦嶺西は甘粛省東部から東は河南省西部までで、海抜は平均20003000メートル、最高峰の太白山は海抜3767メートル、中国の南北に横たわる重要な地理的境界線である。  

     

    大興安嶺北は黒竜江省の漠河付近から南は老哈河上流までで、南北の距離は1000キロ、海抜は平均1500メートル、主峰の黄崗梁は海抜2029メートル。  

     

    太行山脈南から北へと黄土高原東部の端に横たわり、長さは400キロ余り、海抜は平均10002000メートル、最高峰の小五台山は海抜2882メートル。  

     

    祁連山脈青海チベット高原の北東部の端に横たわり、海抜は平均4000メートル以上、主峰の祁連山は海抜5547メートル。  

      

  横断山脈青海チベット高原の南東部、チベット自治区、四川省、雲南省が境を接するところに位置し、海抜は平均20006000メートル、最高峰のゴンガ山は海抜7556メートル。  

     

  台湾山脈台湾島の東側を縦断し、海抜は平均30003500メートル、最高峰の玉山は海抜3952メートル。  

     

  盆地  

      

  タリム盆地新疆ウイグル自治区の南部に位置し、周りは天山、崑崙山などの大山脈に囲まれ、面積は53万平方キロで、中国最大の盆地である。盆地底部の海抜は8001300メートル、地勢は西が高く東が低く、砂漠が広く分布しており、周辺にはオアシスがある。盆地の中央部にあるタクラマカン砂漠は面積が33万平方キロ余りで、中国で面積が最も広く、最も乾燥した砂漠であり、石油と天然ガスの埋蔵量が最も多い地区の一つでもある。  

      

  ジュンガル盆地新疆ウイグル自治区の北部、天山とアルタイ山の間に位置し、面積は38万平方キロで、中国第2の大盆地である。盆地の底部は海抜2001000メートル、地勢は東が高く西が低く、西に向かって開いている。盆地の中部には草原と砂漠が分布しており、石炭と石油が豊富に埋蔵されている。  

      

  ツァイダム盆地青海チベット高原の北東部と青海省の北西部に位置し、周りに崑崙山、祁連山などの山脈がある。面積は22万平方キロ。盆地は北西から南東へと傾斜し、底部の海抜は27003000メートル、盆地の南東には塩分を含んだ湖と沼沢がたくさんあり、盆地の周辺から中心部にかけてゴビ、丘陵、平原、湖沼が分布している。  

      

  四川盆地四川および重慶地区に位置し、巫山、大巴山などの山脈に囲まれて閉ざされた地形を形成している。面積は20万平方キロ、盆地の底部は海抜300800メートル、北が高く南が低い。盆地の北西部は成都平原で、中央部と東部は丘陵、低い山からなる地帯である。盆地内に紫がかった深紅色の岩石が多いことから、「紫色の盆地」と呼ばれている。  

      

  トルファン盆地新疆ウイグル自治区の中央東部寄りと天山山脈の東端に位置し、面積は5万平方キロ。盆地の最低部にあるアイティン湖の海抜はマイナス155メートルで、中国の陸地の最も低いところである。  

     

  平原  

      

  東北平原中国の東北部にあり、東部には長白山、西部には大興安嶺、北部には小興安嶺があり、最南端は遼東湾に臨んでいる。面積は35万平方キロで、中国最大の平原である。海抜は大部分が200メートル以下で、地面は広大かつなだらかである。東北平原には三江(黒竜江、嫩江、ウスリー江)平原、松嫩(松花江――嫩江)平原、松遼(松花江――遼河)分水嶺、遼河平原があって、松遼平原とも呼ばれている。  

      

  華北平原西の太行山から東の海岸までで、北は燕山に達し、南は淮河に達している。面積は30万平方キロで、黄河、淮河、海河などが運んできた泥砂が堆積して形成され、そのため黄淮海平原とも呼ばれている。海抜は平均100メートル以下で、地勢は低くかつなだらかであり、土層が厚く、土壌は肥えている。  

      

  長江中下流平原巫山から東の海岸までで、長江とその支流の土砂が堆積して形成された平原であり、面積は約16万平方キロ。地勢は華北平原より低く、海抜は平均50メートル以下で、5メートル未満のところもある。平原には河川が網の目のように縦横に走り、湖沼が多く、「水郷沢国(物産の豊かなところ)」と呼ばれている。  

    珠江デルタ平原広東省の中央南部寄りに位置し、面積は約11000平方キロ、海抜は平均50メートル前後。河川が縦横に流れ、丘があちこちに散在している。  

      

  河套平原内蒙古自治区と寧夏回族自治区の黄河沿い一帯に位置し、面積は24800平方キロ、海抜は平均1000メートル前後。用水路が縦横に走り、灌漑施設が発達し、「塞上江南(北国の長江以南地区)」と呼ばれている。  

     

  河川と湖沼  

      

  流域面積が1000平方キロ以上の河川は1500本余りを数える。全国の河川の年間平均流量は約2兆7000億立方メートルに達し、世界第6位である(1位から5位まではブラジル、ロシア、カナダ、アメリカ、インドネシア)。よく知られた大河は長江、黄河、黒竜江、ヤルツァンポ江、珠江、淮河など。新疆のタリム河は最長の内陸河川で、全長は2100キロ余り、乾燥した砂漠を流れているため、「生命の川」とも呼ばれている。   

     

  主な河川  

      

  長江中国第一の大河である。タングラ山脈主峰のグラダンドン雪山に源があり、主流は11の省自治区直轄市を流れ、最後は東中国海に流れ込んでいる。全長は6300キロで世界第3位、アジアで第1位。支流が多く、主な支流は雅礱江、岷江、嘉陵江、漢江、烏江、湘江、江など。流域面積は全国総面積の18.8%を占める180万平方キロ余り、内陸水運の大動脈である。重慶市の奉節県から巫山を経て東の湖北省宜昌市までの間に193キロの三峡峡谷が形成されており、水力発電資源は豊富で、著名な三峡水利中枢プロジェクトは1994年からこの峡谷の東部区間で着工されたが、2009年に完成すれば、付近流域の百年に1回という大洪水の発生を防ぐこともできる。年間発電量は847億キロワット時に達し、航路が整備され、中下流流域の都市部への給水と農地灌漑が確保されることになる。  

      

  黄河青海省のバイェンカラ山の北麓に源があり、9つの省と自治区を通って東の方に流れ、渤海に注いでいる。全長は5464キロ、流域面積は75万平方キロ余り、中国第2の長い川である。主な支流が40本余りもあり、そのうち汾河と渭河は重要な二大支流である。中流流域は土質の柔らかい黄土高原であるため、黄河は世界で土砂含有量の最も多い河川となり、押し流される土砂の4分の1が下流に堆積し、河床が毎年10センチずつ上昇しているため、下流の多くの区間は地面より3~5メートル高い「天井川」となっている。黄河の上流は第1段の地勢から第2段の地勢に移る地帯を流れ、この地帯は水力発電資源が最も集中している区間で、これまで、竜羊峡、劉家峡、青銅峡など多くの水利施設がすでに完成している。  

      

  黒竜江中国の最北部に位置し、ロシアとの国境線をなす川で、中国国内を流れる主流の長さは3420キロ、中国国内の流域面積は約90万平方キロ。  

      

  ヤルツァンポ江ヒマラヤ山北麓のズォンバ県域内のジェマヤンゾン氷河を源とし、中国国内を流れる長さは2057キロ、流域面積は約24480平方キロ、流域の海抜は平均4500メートル、世界で海抜が最高の川である。ヤルツァンポ江はローユ地区を経て、インドのブラマプトラ川に流れ込んでいる。  

     

  珠江中国南部の最大の川で、全長は2214キロ、流域面積は453690平方キロ。水量は長江に次いで全国第2位。  

     

  淮河全長は1000キロ、流域面積は269283平方キロ。  

     

  松花江全長は2308キロ、流域面積は557180平方キロ。  

     

  遼河全長は1390キロ、流域面積は228960平方キロ。  

      

  京杭大運河北は北京市通州区から南は浙江省杭州市に至る大運河で、全長は1800キロ、北京、天津、河北、山東、江蘇、浙江の6直轄市を流れ、海河、黄河、淮河、長江、銭塘江の五大水系を結んでいる。前5世紀に工事が始まり、掘削と浚渫を経て歴代の水運の重要ルートとなった。現在も南部区間では船の航行が可能。世界で最も早く開削された、距離の最も長い大運河である。  

     

  湖沼  

      

  中国には湖沼がたくさんあり、面積が1平方キロ以上の天然の湖沼は2800以上もあり、面積が100平方キロ以上の湖沼は130余りにのぼっている。このほか、大小さまざまな人造湖(ダム)もある。これらの湖沼は塩分の含有量が違うため、塩水湖と淡水湖に分かれている。中国の大きな湖は主に長江中下流流域と青海チベット高原に集中しており、最大の淡水湖は江西省の北部、長江の南側にある鄱陽湖で、最大の塩水湖は青海チベット高原にある青海湖である。  

     

       

  

  人口と民族  

     

  中国には56 の民族が存在する。中国の各民族は人口の差が非常に大きく、漢族の人口が最も多く、他の55の民族の人口は相対的に少なく、習慣上「少数民族」と称されている。  

      

  2005年に全国の1%の人口を対象にサンプル調査したところ、55の少数民族の人口は12333万人で、全国総人口の9.44%を占めている。人口が100万人を超える少数民族は18あり、そのうちチワン族の人口が16718800人で最も多く、ローバ族の人口はわずか3000人余りで最も少ない。  

      

  漢族は全国に分布しているが、主に黄河、長江、珠江の三大流域と松遼平原に集中している。少数民族は人口が少ないとはいえ、全国の60%以上の地域に分布している。長年来、漢族と各少数民族の間には幅広い政治経済の連係と文化交流関係が確立されており、相互依存、共同発展の民族関係が形成されている。中国の各民族人民は統一した多民族の国をつくり上げ、悠久な歴史をもち、さんぜんと輝く文明を創り出し、中国の歴史の発展と進歩を促す面でそれぞれ重要な貢献をしている。  

     

  各民族の概況  

     

  2000年の中国第五次国勢調査に基づくデータ:   

      

  漢族人口は約12億人で、中国の主体をなす民族であり、主に黄河、長江、珠江の3つの流域に分布しているほか、全国の大多数の地域にも分布している。漢語は漢族と大多数の少数民族の間で通用している言語である。  

      

  蒙古族人口総数は5813900人、内蒙古自治区に居住している人口は3995300人で、蒙古族総人口の68.7%を占めている。このほか、蒙古族の人口が10万人を超える地域は河北、遼寧、吉林、黒竜江、新疆などである。この民族はもともと遊牧民族であったが、いまではほぼ定住している。自民族の言語と文字がある。  

      

  回族人口総数は9816800人、寧夏回族自治区に居住している人口は1862500人で、回族総人口の18.9%を占めている。このほか、回族の人口が20万人を超える地区は北京、河北、内蒙古自治区、遼寧、安徽、山東、河南、雲南、新疆である。回族はイスラム教を信仰している。  

      

  チベット族人口総数は5416000人、そのうちの2427200人がチベット自治区に居住し、チベット人口総数の52.84%を占め、残りは四川省、甘粛省、青海省、雲南省などに分布しており、ラマ教を信仰し、チベット語とチベット文字を使っている。  

      

  ウイグル族人口総数は8398400人、そのうち新疆ウイグル自治区に居住している人口は8345600人で、ウイグル族総人口の99.36%を占めている。イスラム教を信仰している。ウイグル語とウイグル文字を使っている。  

      

  ミャオ族人口総数は894100人、貴州省に居住している人口は4299900人で、ミャオ族総人口の約48.10%を占めている。このほか、ミャオ族の人口が10万人を超える地域は雲南省、湖南省、湖北省、広東省、重慶市、四川省、広西チワン族自治区。自民族の言語と文字がある。  

      

  イ族人口総数は7762300人、中国の最も古い民族の一つで、いまは主に雲南省、四川省、貴州省および広西チワン族自治区の北西部に分布しており、広い範囲に分散し、小さな地区に集中して住む特徴がある。自民族の言語と文字がある。  

      

  チワン族人口の最も多い少数民族で、人口総数は16178800人、そのうちの14207100人が広西チワン族自治区で暮らしており、チワン族総人口の87.81%を占めている。このほか、チワン族の人口が10万人を超える地区は雲南省、広東省で、貴州省、海南省、湖南省、河北省で暮らしているチワン族の人口も1万人以上である。チワン語、チワン文字と漢字を使っている。  

      

  プイ族人口総数は2971500人、大部分は貴州省南部で暮らしており、残りは雲南省、四川省、広西チワン族自治区などで暮らしている。プイ語、プイ文字と漢字を使っている。  

      

  朝鮮族人口総数は1923800人、主に吉林省延辺朝鮮族自治州で暮らしている。このほか、黒竜江省、遼寧省、内蒙古自治区などにも分布している。朝鮮語と朝鮮文字を使っている。  

      

  満州族チワン族に次いで人口が2番目に多い少数民族で、現在の人口は10682300人、主に東北地区に分布しているが、遼寧省が最も多く、少数の人は一部の大中都市に分散して暮らしている。  

    トン族人口総数は296300人、主に貴州省、湖南省、広西チワン族自治区が隣接する地域に分布しており、トン語、トン文字と漢字を使っている。  

      

  ヤオ族人口総数は2637400人、主に広西チワン族自治区、湖南省、雲南省、広東省、貴州省、江西省などに分布している。自民族の言語があり、ヤオ語と漢字を使っている。  

      

  ペー族人口は1858100人、大多数が雲南省大理ペー族自治州に暮らしているほか、少数の人たちは貴州省、四川省、湖南省などに分布し、仏教を信仰している。ペー語と漢字を使っている。  

      

  トウチャ族人口は8028100人、主に湖南省湘西トウチャ族ミャオ族自治州と湖北省恩施トウチャ族ミャオ族自治州に住んでいるが、四川省や貴州省にも分布している。トウチャ語と漢字を使っている。  

     

    ハニ族人口総数は1439700人、雲南省南部の紅河と瀾滄江の間の山間地帯に住んでいる農耕民族で、「棚田文化」を有している。自民族の言語と文字がある。  

      

  カザフ族人口は125500人、その99.57%は新疆ウイグル自治区の一部地域に分布し、残りは甘粛省と青海省の一部地域に分布しており、イスラム教を信仰している。自民族の言語と文字がある。  

     

    タイ族人口は1159000人、雲南省のシーサンパンナとその他の一部地域に居住し、大多数の人は南方仏教を信仰している。タイ語、タイ文字と漢字を使っている。  

     

    リー族人口は1247800人、主に海南省の中南部地域に分布している。リー語、リー文字と漢字を使っている。  

     

    リス族人口は634900人、主に雲南省北部および雲南省と四川省が境を接するところに住んでおり、自民族の言語と文字がある。  

     

    ワ族人口は396600人、主に雲南省の南西部に分布しており、自民族の言語と文字がある。  

     

    シェ族人口は709600人、主に中国東南部の福建省、浙江省の広大な山間地帯に分布し、残りは江西省、広東省、安徽省などに分布している。漢語を使っている。  

      

  高山族その40万の人口は主に台湾省中部の山間地帯と東部の谷間の平野部に住んでおり、台湾島内の主な少数民族である。少数のものは福建省、浙江省などの沿海地域に分散して住んでおり、自民族の言語がある。  

     

    ラフ族人口は453700人、主に雲南省南西部の瀾滄江流域に住んでおり、自民族の言語と文字がある。  

     

    シュイ族人口は406900人、主に貴州省南東部に住んでおり、少数の人は広西チワン族自治区西部に分散して住んでいる。シュイ語と漢字を使っている。  

      

  ナシ族人口は308800人、主に雲南省麗江地区に住んでいる。同民族が千年余り前につくった東巴(トンパ)文字はいまでは世界で唯一の完全な形で残されている象形文字である。ナシ語と漢字を使っている。  

      

  トンシャン族人口は513800人、主に甘粛省に住んでいるが、一部の人は青海省、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区の一部地域に住んでいる。トンシャン語と漢字を使っている。  

      

  ジンプォ族人口は132100人、同民族の先住民はもともと青海チベット高原南部に住んでいたが、後に南部に移住することになり、いまは主に雲南省西部の一部地域に住んでいる。自民族の言語と文字がある。  

     

    プーラン族人口は91900人、主に雲南省シーサンパンナタイ族自治州の海県とその周辺地域に住んでおり、プーラン語と漢字を使っている。  

     

    キルギス族人口は16800人、遊牧をやめて定住するようになった少数民族で、主に新疆ウイグル自治区の南西部に住んでいる。自民族の言語と文字がある。  

     

    トウ族人口は241200人、主に青海省東部に住んでおり、トウ語と漢字を使っている。  

     

    ダオール族人口は132400人、主に東北地区の嫩江両岸一帯および新疆ウイグル自治区のターチョン地区に分布しており、ダオール語と漢字を使っている。  

     

    ムーラオ族人口は207400人、90%が広西チワン族自治区北部の山間地帯の羅城ムーラオ族自治県に住んでいる。ムーラオ語と漢字を使っている。  

      

  チャン族長い歴史をもつ民族で、3000年余り前の殷代の甲骨文にチャン人に関する記載がある。人口は306100人、主に四川省アバチベット族チャン族自治州茂汶県に住んでいる。チャン語と漢字を使っている。  

     

    サラ族人口は104500人、主に青海省、甘粛省、新疆ウイグル自治区の一部地域に住んでいる。サラ語と漢字を使っている。  

      

  タジク族人口は41000人、新疆ウイグル自治区南西部のパミール高原に住んでおり、主に牧畜業に携わっているが、農業にも携わっている。タジク語とウイグル文字を使っている。  

     

    マオナン族人口は107200人、主に広西チワン族自治区北西部の環江県一帯に分布しており、マオナン語と漢字を使っている。  

      

  コーラォ族人口は579400人、主に貴州省務川コーラォ族自治県と道真コーラォ族ミャオ族自治県に住んでおり、残りは雲南省や広西チワン族自治区などに住んでいる。コーラォ語と漢字を使っている。  

      

  シボ族人口は188800人、主に新疆ウイグル自治区イリ地区チャブチャルシボ族自治県と遼寧省、吉林省、黒竜江省などに分布しており、自民族の言語と文字がある。  

      

  アチャン族人口は33900人、雲南省徳宏タイ族ジンプォ族自治州の隴川県と梁河県に住んでおり、その多くはタイ族や漢族などの民族と集落を別にして住んでいる。アチャン語と漢字を使っている。  

      

  プミ族人口は33600人、主に雲南省北西部の山間地帯に住んでいる。先祖は西北地区から移住してきたもので、移住距離が最長の少数民族の一つである。プミ語と漢字を使っている。  

     

    ヌー族人口は2万8800人、主に雲南省の怒江両岸地帯で他の民族といっしょに暮らしている。ヌー語と漢字を使っている。  

     

    ウズベク族人口は1万2400人、主に新疆ウイグル自治区の南部と北部で、ウイグル族やカザフ族と仲良く暮らしており、自民族の言語と文字がある。  

      

  ロシア族中国国内にいるロシア族は1万5600人、主に新疆ウイグル自治区のイリ、ターチョン、アルタイ、ウルムチなどの地に住んでおり、残りは黒竜江省や内蒙古自治区に住んでいる。自民族の言語と文字がある。  

      

  オウンク族人口は3500余人、主に内蒙古自治区ホロンバイル盟と黒竜江省の一部地域に分布しており、中国でトナカイを飼育している唯一の民族である。自民族の言語があり、蒙古文字と漢字を使っている。  

      

  パオアン族人口は1万6500人、甘粛省内に住んでいる。この民族は元代以降、イスラム教を信仰する蒙古人が回族、漢族、チベット族、トウ族と長期にわたって往来する中で、婚姻を通じて次第に形成された新しい民族である。パオアン語と漢字を使っている。  

     

    デアン族人口は1万7900人、主に雲南省に分散して住んでおり、デアン語と漢字を使っている。  

     

    ユイクー族人口は1万3700人、主に甘粛省粛南ユイクー族自治県と酒泉市黄泥堡ユイクー族郷に分布している。ユイクー語と漢字を使っている。  

     

    タタール族人口は4900人、主に新疆ウイグル自治区のイーニン、ターチョン、ウルムチに住んでいる。イスラム教を信仰し、自民族の言語と文字がある。  

      

  ローバ族人口は3000人、チベット自治区ニンチ地区のミーリン、メド、ザユル、ルンツェ、ナンなどの県に住んでいる。中国で人口の最も少ない少数民族である。自民族の言語があり、ローバ語、チベット文字と漢字を使っている。  

     

    ジーヌオ族人口は2900人、雲南省シーサンパンナタイ族自治州景洪市のジーヌオ民族郷に住んでいる。ジーヌオ語と漢字を使っている。  

     

    トーロン族人口は7400人、主に雲南省西部の独竜河両岸地帯の渓谷に住んでいる。トーロン語と漢字を使っている。  

     

    オロチョン族人口は8200人、主に内蒙古自治区ホロンバイル盟に分布している。オロチョン語と漢字を使っている。  

      

  ホーチォ族人口は4600人、主に黒竜江省東部の黒竜江とウスリー江沿岸地帯に分布しており、中国で漁業を生業としている唯一の民族である。ホーチォ語と漢字を使っている。  

     

    メンパ族人口は約8900人、主にチベット自治区のメド県とツォナ県に分布している。自民族の言語があり、チベット文字を使っている。  

     

  ジン族人口は22500人、主に広西チワン族自治区南部の防城港市の万尾、山心、巫頭、潭吉など4つの村に居住している。自民族の言語があり、漢字を使っている。  

   

  言語と文字  

      

  漢族には自民族の言語と文字がある。漢語は現在中国で通用している言語であり、世界で通用する言語の一つでもある。漢語は7つの方言区と100余りの方言小区があり、それぞれ中華民族の形成と発展の中で独特な役割を果たしてきており、さん然たる中華文化の重要な構成部分であり、独特な文化的価値を持っている。  

      

  55の少数民族のうち、回族と満州族が漢語を使用しているほか、その他の53の民族はいずれも自民族の言語を使っている。1つの民族に1種類の言語という状況が比較的多いが、2種類またはそれ以上の言語を使っている民族もある。統計データによると、全国の少数民族の言語は合計72種類ある。  

      

  中国各民族の言語が属する語族は、一説によると、朝鮮語とジン語が未定である以外、残りはそれぞれ漢チベット語族、アルタイ語族、南アジア語族、南島語族、インドヨーロッパ語族に属している。  

      

  考古学上の発見と研究が示しているように、中国国内でいままで使用されてきた少数民族の文字はあわせて57種類もある。現在、このうち22の少数民族が28種類の自民族の文字を使っている。中国では、司法、行政、教育などの分野でも、また国の政治、社会の活動の中でも、少数民族の言語と文字が広く使用されている。いまでは、中国共産党全国代表大会、全国人民代表大会、中国人民政治協商会議などの重要な会議はいずれも蒙古、チベット、ウイグル、カザフ、朝鮮、イ、チワンなど各民族の言語文字で書かれた文献の配布と同時通訳のサービスを行っている。  

      

  蒙古、チベット、ウイグル、カザフ、キルギス、朝鮮、イ、タイ、ラフ、ジンプォ、シボ、ロシアなど12の民族の文字はかなり長い歴史があり、そのうち、蒙古族の縦書きの表音文字は蒙古族地区で広く使用されている。新疆に住んでいる蒙古族は通用の蒙古文字と異なる地元の方言の特徴に合った表音文字も使っている。雲南に住んでいるタイ族は異なる居住地区で4種類のタイ族の文字を使用している。  

      

  そのほか、リス族のキリスト教を信奉する人たちの多くは大文字体のローマ字およびそれを逆さにした表音文字を、リス語を綴る文字として使用し、また少数の人は「竹書」という地元の人が自らつくった表音文字を使っている。雲南のワ族のキリスト教信者はローマ字形式のワ族の文字を使っている。チワン族、ペー族、ヤオ族では、一部の人が漢字の影響を受けてつくられた四角形のチワン族文字、ペー族文字、ヤオ族文字を使っている。  

      

  今では、蒙古、チベット、ウイグル、朝鮮、イなどの少数民族文字にはすでにキャラクタコード、フォント、キーボードの国家基準があり、そのうち、蒙古、チベット、ウイグル、朝鮮などの少数民族文字ソフトはすでにWindowsシステム上の運用とレーザー製版を実現している。各種の民族文字のアプリケーションソフトが次々と開発され、民族文字の識別や翻訳補助機器などにおいても数多くの科学研究成果をあげている。

  

  宗教  

      

  中国にはさまざまな宗教があるが、主なものは仏教、道教、イスラム教、カトリック、キリスト教などである。現在、中国にはさまざまな宗教信者が1億人以上おり、宗教活動の施設が10万カ所余り、全国と地方の宗教団体が3000余りもある。約30万人の聖職者のうち、出家した仏教の僧侶と尼僧が約20万人、道教が約25000人、イスラム教のイマム、アホンなどの布教師が4万人余り、カトリックの聖職者が4000人、キリスト教の聖職者が2万人余りいる。  

      

  宗教政策  

      

  中華人民共和国憲法は「中華人民共和国の公民には宗教信仰の自由がある」、「いかなる政府機関、社会団体、個人も公民が宗教を信奉するようあるいは信奉しないよう強制してはならず、宗教を信奉する公民と宗教を信奉しない公民を差別視してはならない」、「国は正常な宗教活動を保護する」と規定しており、同時に「いかなる人も宗教を利用して社会秩序を破壊し、公民の健康を損ない、国の教育制度を妨げる活動を行ってはならない」、「宗教団体と宗教事務は外国勢力の支配を受けない」と規定している。  

      

  中国が制定した民族区域自治法、民法通則、教育法、労動法、義務教育法、人民代表大会選挙法、村民委員会組織法、広告法などの法律はさらに、公民は宗教信仰がどれであるかにかかわらずいずれも選挙権と被選挙権を享有する、宗教団体の合法的財産は法律の保護を受ける、宗教と教育はお互いに分離し、公民は宗教信仰がどれであるかにかかわらず法律にもとづいて平等な教育を受ける機会を享有する、各民族人民はいずれも言語文字、風俗習慣、宗教信仰を互いに尊重し合わなければならない、公民は就職の面で宗教信仰の違いによって差別視されない、広告、商標は民族、宗教を差別する内容を含むものであってはならないと規定している。  

      

  200531、国務院は「宗教事務条例」を公布、実施した。同条例は宗教団体、宗教活動の場所および宗教を信仰する公民の宗教活動、宗教学校と大学の設立、宗教に関する書籍と雑誌の出版、宗教財産の管理、対外交流活動の展開などの面で多くの権利を与え、それを法律の形で確定し、中国政府が公民の宗教信仰自由の権利を尊重、保護するという法律制定の趣旨を集中的に具現し、また法律に基づいた行政、法治国家建設の要求に基づいて、関係行政管理部門の行政行為を規範化させている。  

      

  中国では、各種宗教は地位が平等で、協調して共存し、宗教紛争が発生したことがなく、宗教を信仰する公民と宗教を信仰しない公民の間も互いに尊重し、むつまじく付き合っている。これは歴史の長い中国の伝統的思想と文化の寛容精神の影響を受けているばかりでなく、これにもまして中華人民共和国成立後に、中国政府が宗教信仰自由の政策を制定、実施し、国情に合った政治宗教関係を確立したこととも切り離せない。  

     

  宗教団体  

      

  中国では、全国的な宗教団体は中国仏教協会、中国道教協会、中国イスラム教協会、中国カトリック愛国会、中国カトリック主教団、中国プロテスタント教「三自」愛国運動委員会、中国プロテスタント教協会の7つがある。各宗教団体はそれぞれの規約に基づいてトップと指導部を選出している。  

     

  これらの宗教団体は国の憲法と法律の保護の下で、独自に宗教活動を組織し、宗教事務を取り扱い、宗教関係の大学と学校を創設し、若い聖職者を育成している。現在、全国に宗教関係の大学と学校は中国仏学院、中国イスラム教経学院、中国道教学院、中国プロテスタント教南京金陵神学院、中国カトリック神哲学院など74校がある。同時に、中国の宗教団体は世界の70余カ国地域の宗教組織と往来、連係を保っている。宗教界の人々は国の政治生活に広く参加し、各クラスの人民代表大会代表、政治協商会議委員になっている。  

     

  仏教  

      

  仏教は西暦1世紀前後に古代インドから中国に伝わり、長期の発展と変化を経て、漢語系仏教、チベット語系仏教(一般にはラマ教と称されている)、パーリ語系仏教(上座部仏教、南方仏教とも称されている)の3つの派に分かれた。漢語系仏教は漢族の間で一定の影響力をもっているが、信者になるための厳格な儀式と規定がないため、信者の人数を統計することは難しい。チベット語系仏教はチベット族、蒙古族、ユイクー族、メンパ族、トウ族などの少数民族の中でほぼすべての人が信仰し、信者は約760万人いる。パーリ語系仏教もタイ族、プーラン族、デアン族、ワ族などの少数民族の中でほぼすべての人が信仰し、信者は150万人余りいる。現在中国には仏教の寺院が13000カ所余りあり、僧侶と尼僧が約20万人いる。そのうち、チベット語系仏教の僧侶と尼僧は約12万人、生き仏は1700人余りおり、寺は3000カ所余りある。パーリ語系仏教の比丘、長老は1万人近くおり、寺院は1600カ所余りある。漢族の住む地域には、全国的な重点寺院が142カ所ある。中国仏教の三大語系には高級、中級、初級の仏教学院と学校が合わせて19校あり、そのうち漢語系は14校、チベット語系は4校、パーリ語系は1校である。インターネットには「仏教オンライン」、「中国仏教情報ネット」などのウェブサイトがある。  

     

  道教  

     

  道教は西暦2世紀に中国に発祥した宗教である。道教は中国古代の自然崇拝と祖先崇拝を重んじ、歴史上教派がたくさんあったが、その後は徐々に全真道と正一道の二大教派に変化し、主に漢族の間で一定の影響力がある。道教には信者となるための厳格な儀式と規定がないため、信者の人数を統計することは難しい。現在中国には道教の宮観(寺院)が1500カ所余りある。  

     

  イスラム  

      

  イスラム教は西暦7世紀中葉にアラブ地域から中国に伝わったものである。イスラム教はスンニ派とシーア派の二大宗派に分かれ、中国にあるのは主にスンニ派である。中国の回族、ウイグル族、タタール族、キルギス族、カザフ族、ウズベク族、タジク族、トンシャン族、サラ族、パオアン族など10の少数民族の2000万人余りのほとんどはイスラム教を信奉するムスリムである。現在中国にはモスクが3万カ所余りある。  

     

    カトリック  

      

  カトリックは7世紀に何回か中国に伝わってきたことがあるが、1840年のアヘン戦争以後に大規模な形で中国に伝わってくるようになった。現在、中国にはカトリックの教区が100カ所あり、信者が約500万人おり、開放された教会と集会所が5000カ所余り、神学哲学院が12校ある。中国のカトリックは毎年洗礼を受ける人が5万人以上いる。1981年から、中国のカトリックは若い神父を1500人以上育成し、そのうち100人余りの聖職者はアメリカ、フランス、イギリス、ベルギー、イタリア、ドイツ、フィリピン、韓国などに派遣されて神学を専攻している。そのうち一部の人は修士あるいは博士の学位を取得し、帰国後その多くは修道院で教職についている。中国のカトリックは自らの出版機構を有し、『聖書』とさまざまな教会書籍を300万冊以上印刷している。中国で影響力のあるカトリック教会には北京の聖母無染原罪堂(宣武門教会)、青島の聖彌額爾教会、天津の聖若瑟堂(旧西開教会)、済南の洪家楼堂、上海の佘山教会などがある。  

     

    キリスト教  

      

  キリスト教(プロテスタント)は、最初は西暦635年にペルシャから中国に伝わってきたものであるが、中国の社会と文化に深く根を下ろすことができなかったため、スムーズに発展することができず、何回か姿を消すことさえあった。19世紀に、キリスト教は欧米から再び伝来した。1950年、中国のキリスト教信者は三自愛国運動を起こし、自治、自活、自己布教を通じて、中国の教会に独立自主自営の道を歩ませることにした。1966年から1976年までの「文化革命」期に、中国では教会の活動が中断した。1979年に教会が復活し、1980年に中国キリスト教協会が創設された。20年余りの間に、中国キリスト教三自愛国運動委員会と中国キリスト教協会の指導のもと、キリスト教は中国でめざましい発展を遂げた。現在全国に開放された教会が約5万カ所もあり、そのうち70%は新たに建てられたものである。中国のキリスト教信者の総数は1600万人を上回り、そのうち農村部の信者が70%以上を占めている。現在、全国に神学院、聖書学校が18校あり、これら学院と学校の卒業生は約5000人に達し、全国各地の教会あるいは神学院に勤務している。上述の委員会と協会はすでに約3000万冊の『聖書』と1400万冊の『賛美歌(新編)』を発行し、自らのウェブサイトである「中国キリスト教ウェブサイト」を開設している。  

  

   

   

 
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