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中日友好・青春のパワーと歩み寄る日帰りドライブの旅――薛剣総領事 広島大学を訪問、「平山郁夫の世界に触れ、共に中日友好を描く」絵画コンクールの授賞式に出席
2022-10-22 11:05

  10月21日、秋がいよいよ深まり、まだほのかな明るさの朝、薛剣総領事は同僚たちと早朝のお日の出に向かって出発し、中四国地区の経済の中心地である広島県へ300kmの、中日友好・青春のパワーと歩み寄る旅を始めた。

――大学を訪れ、友人に会い、協力しあう――

  薛剣総領事一行はまず、広島県で唯一の国立大学である広島大学を訪れ、中国人留学生代表と広島大学北京研究センター長の本田義央教授の案内の下で、キャンパスを見学した。留学生たちは、時々総領事館が主催するイベントにオンラインで参加し、親しみ深い「薛おじさん」とオンラインで交流したことはあるが、総領事が自ら広島大学へ留学生に会いに来られるのは近年初めてであり、皆が非常に感動し、興奮していると言っていた。

  訪問中、薛剣総領事は学生たちの寮の条件や、食堂の食事が口に合うかどうか、学業と就職の計画などを気にかけて、次のように述べた。総領事館は、今まで通り、管轄区域内の中国人留学生に高品質で周到なサービスを提供し、皆さんの最も強い後ろ盾となるので、一生懸命勉強し、広く友人を作り、中日友好の懸け橋になってほしい。「薛おじさん」はまた、大学の若手研究者の案内の下で、留学生と一緒に広島大学総合博物館を見学し、広島大学が中国チベットのアリ天文観測基地と協力して行っている天文探査や中国の数か所と恐竜化石の研究と協力を行っている状況などについて聞いた。

  見学後、薛剣総領事は広島大学越智光夫学長と面会した。越智学長は総領事の遠方からの来訪に感謝し、次のように述べた。本学は長い間、協力関係の締結、共同運営、留学生の相互派遣など様々な形で、中国の140以上の大学や研究機関との協力を通じて、良い成果を上げてきた。現在、本学に在学している1600人余りの留学生のうち、半数以上が中国人である。現在日中関係は、政治レベルで困難な課題に直面しているが、教育分野の協力は断ち切るべきではないし、断ち切られることはできない。本学は中国との良好な協力の勢いを継続し、両国関係の発展にポジティブエネルギーを注ぎ続けたい。

  薛剣総領事は次のように述べた。貴大学は長い間、中国の100以上の大学や研究機関と交流しており、中国との協力の面で日本の大学の先頭に立っている。これについて高く評価したい。総領事館として、これまでと同様に、できる限りのサポートをさせていただきたい。本日、中国共産党第20回全国代表大会が閉幕する予定だが、中国の新時代の10年で作り上げられた偉大な業績と実現された大きな変革は、世界の注目を集めている。新型コロナ終息後、もっと多くの日本の「Z世代」の大学生が中国に留学・生活し、中国の発展と変化を肌で感じ、客観的かつ理性的に中国を理解し、真の「中国を知る」世代となり、新時代の中日友好に青春の力で貢献することを期待している。

  正午、薛剣総領事は中国政府友好賞受賞の外国人専門家、日本の著名な中国研究者、広島大学理事兼副学長の佐藤利行氏と、現在の国際情勢、中日関係及び両国の教育協力について、深く掘り下げて議論と交流を行った。

――良い作品を鑑賞し、友好を語り、未来へ向かう――

  午後、薛剣総領事は広島県尾道市瀬戸田町にある平山郁夫美術館を訪れ、両国の若者を対象に行われた中日国交正常化50周年記念「平山郁夫の世界に触れ、日中友好を願う」絵画コンクールの表彰式に出席した。平山郁夫美術館平山助成館長、佐藤利行広島大学理事兼副学長、広島県日中友好協会大谷育平副会長、広島県華僑華人総会張耀会長らが出席した。 国内のコンクールに参加した学校の代表がオンラインで出席した。

  薛剣総領事は絵画コンクールの受賞者に対して心から祝賀の意を表し、主催者である平山郁夫美術館と広島大学中国留学生学友会が、長年中日友好の素晴らしい伝統を継承・発揚し、多彩な交流活動を行ってきたことに感謝の意を表した。このコンクールを通じて、両国の若者は芸術の創造の中で、中日友好交流の歴史を学び、中日友好の重要な価値をよりよく理解することができた。中日国交正常化から50年経つが、両国の関係は飛躍的に発展し、両国の国民が利益を得ただけでなく、世界の平和と繁栄にも大きく貢献してきた。国内外の情勢の変化に伴い、現在の中日関係は多くの課題に直面している。逆境にあってこそ、文化の絆を強め、文化人として、両国民の深い精神的共感を呼び起こし、新しい時代の要求に合致した中日関係の構築を支援しなければならない。

  平山館長は次のように述べた。兄の平山郁夫は幼少期から絵を描くのが大好きで、絵画のテーマである日本文化のルーツを探るために、仏教の東伝ルートの周辺国を遍歴し創作していた。訪問中、彼は日本文化の多くが中国に由来することに気づいた。画家でありながら、日中友好協会の会長を長く務め、文化が通じる両国間の友好交流の強化に尽力してきた。文化は平和の象徴であり、両国が互いに尊重し続け、友好交流を強化し、調和のとれた発展を共に図ることを期待している。

  佐藤氏は、日中国交正常化50周年は節目であり、新たな出発点でもある。新たな出発点に立つ両国の若者が努力し続け、より大きな役割を果たして、日中関係の新たな章を共に開くよう心から願っていると述べた。

  今回のコンクールには、両国の若者から水彩画、油絵、石版画、デジタル絵画などを含む53点の美術作品の応募があった。題材は、インターネットでも人気のある三星堆遺跡もあれば、日本世界遺産の那智の滝もある。東渡弘法の唐僧鑑真もあれば、「山川異域、風月同天」という現代の美談もある。一等賞1名、2等賞2名、3等賞3名、文化交流賞1団体選出され、同時に中国駐大阪総領事館賞も特別に設けられ、薛剣総領事が自ら受賞作家の「ベテラン青年」黒田泰弘氏に賞状と記念品を授与した。受賞者たちは創作構想や受賞スピーチを語るとき、みな口々に中日友好に対する深い共通認識と中日関係の改善への切実な期待感を表した。

  授賞式の後、若いネットユーザーから「亮おじさん」と呼ばれている、日本の有名なドキュメンタリー映像監督である竹内亮氏は自分自身の創作経験と結び付けて両国の若者に、困難にめげず、妨害を恐れず、日中交流に積極的に参加し、相互理解を深めるようにと、メッセージを寄せた。薛剣総領事はコンクール参加者の青少年代表、留学生代表、広島県友好団体代表、華僑団体代表らと活発な交流と議論を交わした。

  イベント終了後、平山館長は美術館を代表して総領事館に平山郁夫の代表作「流砂の道」を贈呈した。

  後記:日の出とともに出発し、日没後もまだ休まず。朝は星の光に照らされ、夜は月の光をいただき、昼夜兼行で旅路を急ぎ、始終青春の雰囲気に満ち溢れていた。往復18時間のなか、中日友好の未来は明るいと感じた。

 
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