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新時代の地方交流·協力を推進し、中日戦略的互恵関係の強化に貢献を ――中国駐大阪総領事館が上海市・大阪市友好都市提携50周年記念シンポジウムを開催
2024-02-09 15:19

 2月6日、中国駐大阪総領事館が主催し、上海市、大阪市、上海市文化観光局、上海市人民対外友好協会、大阪府日中友好協会が共催した、上海市・大阪市友好都市提携50周年記念シンポジウムが大阪で開催された。薛剣総領事、日本政府代表・外務省関西担当大使の姫野勉が出席し、挨拶を行った。また、上海市の華源副市長がビデオメッセージを送り、大阪市議会片山一歩議長が出席したほか、大阪市経済戦略局岡本圭司局長が都合により出席できなかった大阪市山本剛史副市長に代わってご挨拶を行った。シンポジウムは「新時代の地方交流·協力を推進し、中日戦略的互恵関係の強化に貢献を」をテーマに、両市の友好交流、文化、観光、万博などの各分野の専門家を招き、基調講演やシンポジウムを行った。上海市、大阪市及び領事館業務エリアの地方行政・議会、関西領事団、友好団体、企業・経済団体、華僑華人団体など550人余りが参加した。

薛剣総領事は次のように指摘した。中日関係の根幹は民間にあり、活力は地方にある。両国間には263組の友好都市があり、友好都市のペアは、点と点を結び、糸を紡いでネットワークにすることで、中日関係の発展を牽引する毛細血管となり、両国の戦略的互恵関係を深める活力の細胞となる。50年前、中日国交正常化のタイミングのすぐ後を追い、上海市と大阪市は正式に友好都市関係を締結し、その後の両国の友好都市の絶え間ない発展の導きとなった。過去50年間、両市は相互尊重と理解を示し、互いに学び、時代とともに進歩し、貿易・投資、医療・介護、港湾・海運などの分野で実質的かつ深く協力し、科学技術、人文、教育などの分野で広く密接に交流し、両市関係の持続的かつ急速な発展を実現し、中日地方交流協力のモデルを作り上げた。

 薛剣総領事は次のように強調した。2024年は中華人民共和国建国75周年であり、中国式現代化を全面的に推進する重要な年でもある。中国は引き続き質の高い発展を推進し、ハイレベルな対外開放を堅持し、新たな発展パターンの構築を加速する。それは間違いなく、世界各国、特に日本のような重要な近隣諸国に、永続的な利益とより多くの機会をもたらし、無尽蔵の原動力を注入することになろう。

 薛剣総領事はさらに次のように述べた。先般中国共産党中央委員会外事活動会議が北京で開催され、中国外交が追求する崇高な目標として、人類運命共同体の構築が明示された。地域と世界の発展に重要な影響力を持つ国として、中国と日本はアジア、さらには世界の平和、安定、発展を維持するという特別な責任を共有しており、手を携えて人類運命共同体構築の先駆者となるべきである。上海市と大阪市は、両国の地域交流と協力の先導的な雁として、人類運命共同体を構築する先駆者となるべきである。私たちは、上海市と大阪市がこの機会を捉え、勢いに沿った行動をとり、発展共同体、さらには運命共同体の構築に力を注ぎ、両市の協力を新たなレベルに押し上げ、両国関係の新たな章を開く一助となることを期待している。

 姫野勉大使はご挨拶の中で次のように述べた。今回のイベントで両市の友好交流の歴史を振り返り、新しい時代における地域協力の機会と未来に焦点を当てることは、大きな意義がある。両市が友好関係締結50周年を新たな出発点として、交流と協力を絶えず拡大し、両国民の相互理解と友好感情の増進に貢献することを期待している。

華源副市長はビデオメッセージで次のように語った。上海市と大阪市は両国の経済の中心地と重要な港湾都市として、友好関係を結んでから50年間、都市発展の経験を交換し、時代に即した実務協力を行い、両地域の共同発展に大きく貢献してきた。上海市は中国の改革開放の表玄関として、世界に影響力を持つ社会主義現代化の国際大都市を建設する過程において、対外開放をさらに拡大し、大阪市と協力し、経済貿易、産業、科学技術、文化などの分野で双方の協力レベルを高め、都市管理、公共サービス、スマートシティ、デジタル経済、グリーン・低炭素などの分野で相互利益とウィンウィンの成果を追求し、新時代と新たな挑戦に立ち向かい、両市友好都市が新たな輝かしい未来を創造し促進することを期待している。

大阪市経済戦略局岡本圭司局長は、都合により急遽欠席した山本剛史大阪市副市長に代わって挨拶し次のように述べた。大阪市と上海市は友好都市として50年にわたり、さまざまな分野で堅実かつ活発な交流・協力を行っており、深い友好関係にある。両市は「万博都市」として協力し、2025年の大阪万博を契機に科学技術やイノベーションの分野での協力を推進することが期待されている。今回のシンポジウムは、大阪市が上海市をはじめとする中国各地との友好交流をさらに深めるために有益なものとなることが期待される。

上海市と大阪市の各分野の専門家は基調講演で、市民友好、人文・歴史、観光、万博などの分野での両市の協力は実り多く、見どころも多く、両国の友好都市交流に積極的な模範を示したと語った。新たな時代という背景の下、両市はより広範で深い協力のチャンスと空間に直面しており、友好の伝統と貴重な経験を引き続き継承し、各分野の交流の質の向上とグレードアップを推進し、より高い相互利益とウィンウィンの成果を実現し、双方の国民に実質的な利益をもたらす交流と協力を推進することで、両国関係の改善と発展のためにプラスエネルギーを蓄積していくべきである。

パネルディスカッションでは、薛剣総領事と両市の各分野の専門家は熱烈な交流を行った。半世紀にわたる両市の友好都市関係の友情は大変貴重であるとの認識で一致した。世界が一世紀に一度もないほどの変局を迎えている下で、両市の友好関係はさらに輝きを増し、より強い役割を果たすべきである。双方は平和と発展、協力・ウィンウィンという時代の流れをしっかりと把握し、イノベーション主導を堅持し、利益の融合を深め、中日共通の文化を目覚めさせ、交流と訪問の強化を通じて、両国民、特に若者の間でより多くの「友好の使者」を育成し、草の根レベルの中日友好の潮流の形成を促進し、両国の地方交流と協力の質の高い発展をリードし、中日の戦略的互恵関係を新たな段階に押し上げていく。

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 1973年、当時の大島靖大阪市長が訪中した際、当時の中日友好協会廖承志会長と上海市に「大阪市が上海市と友好都市を結びたい」と提案した。1974年4月18日、上海市と大阪市が正式に友好都市として結ばれた。




 
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